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博物館との連携事業「漆のワークショップ」その1

会津若松市で開催される「あいづまちなかアートプロジェクト」との関連事業として、会津漆を使った豆皿づくりを行いました。全3回のカリキュラム内容で、美術の授業で実施されました。講師に講師に上越教育大学伊藤将和先生、NPO法人はるなか漆器部 吉田 徹様、小松愛実様、矢吹亜里紗様、福島県立博物館 小林めぐみ様、川延安直様、西尾祥子様、会津若松市教育委員会文化課 橋本 崚様にご協力いただき実施されました。

第1回では、生活の中にある会津伝統工芸アートの魅力や漆文化や会津型(染め型紙)について、映像や実物資料を見ながらお話しいただきました。かつて喜多方から東北一円に売られていた「会津型」についての歴史や喜多方市の染型紙が「福島県指定重要有形民俗文化財」であることなど説明をいただきました。型彫りでは洗練された多様なデザインを各々が選び、デザインカッターで渋紙に刻んでいく工程を集中して行いました。

この型を切り抜いていきます。
様々な模様の会津型の型紙です。


第2回では、本物の会津漆で皮膚がかぶれないように腕や頭髪を覆うなど対策しながら皿の木地に漆を塗りました。NPO法人はるなかの職人の方々の手本を見て、アドバイスをいただきながら塗り上げることができました。


豆皿に漆を塗っていきます。

第3回では、第1回のワークショップで作った渋紙の「会津型」を、木製の豆皿に貼り付けていただき、職人さんの手本を見た後、生徒はみんな上手に色漆(今回も本物の会津漆)で装飾することができました。絵具とは違う粘り気や色のなじみ方ではありましたが、生徒たちは集中し、こだわりをもって取り組み、どれも素晴らしい仕上がりにすることができました。

会津型による装飾の様子

完成品は会津若松市文化センターに10月4日(金)~14日(月・祝)まで、文化センターで展示されます。是非、ご来場ください。