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福島県立博物館と私たち

会津支援学校は、地域とつながり自分らしく生きる児童生徒の育成を目指し、「地域との連携・協働」を学校経営・運営ビジョンの柱の一つに掲げています。
そのため、地元企業た関係機関などの地域資源を活用して教育活動の充実に努めていますが、福島県立博物館の皆さんには、令和2年度から授業づくりのスーパーバイザーとして、その専門性と機動力を本校の教育活動に惜しみなく提供していただいています。


これまでの取組

「多様なニーズに応えるミュージアムの利活用プログラム」に取り組みました。ミュージアムに行くことが難しい子どもたちに、ミュージアムを「届ける」ためのすてきなプログラムです。
高等部の「ヤベ(先生)アベ(先生)学級」の生徒たちが、アーティストの皆さんと出会い、
博物館をまるごと感じ、楽しみ、味わいました。
博物館はモノだけでなく、ヒトとの出会いの場でもありました。
アーティストの中津川さんと会津支援学校全児童生徒との共同作品!
色も形も自由な赤べこは多様性の象徴です。
エネルギーに満ちた赤べこは、共に生きる喜びを表現しています。

福島藝術計画2022

「感じる漢字」+「まっくら森の音楽会」
書道家と音楽家が、会津支援学校にやって来ました!

「感じる漢字」と墨時間

旅する書道家千葉清藍さんと、文字、筆、墨、紙の味わいを楽しみました。
教室にはお香が焚かれ、花入れには秋の草花が・・・。
動かしやすい手の角度や筆の太さ、見やすい教具の工夫をして、
口を動かして「花」の字を書きました。
意味を伝える記号としてではなく、造形的で魅力的な篆書体に興味深々。
自分の名前も篆書体で書くと味わい深いものに。
書きあがった作品を吊り下げて鑑賞しました。どの字もみんな魅力的。
万国旗のように子どもたちの世界がひろがりました。

まっくら森の音楽会

音楽家シーナアキコさんと、VIVIWARE Cellというセンサーやモーターをプログラムで
組み合わせてロボットや楽器を作れるツールを使って思い思いの音を奏でました。
音が重なる楽しさを体験することができました。
聴覚だけでなく、視覚、触覚を駆使して、「音」「音楽」「音と連動する動き」を楽しみました。
ジャンプに反応して画面の動物が音を出したり動いたりします。
まっくら森には不思議な動物がたくさん住んでいるんだなあ。

福島県立博物館の皆さんのおかげで、本校の子どもたちは、ワクワクする体験だけでなく、自分の力でできることをたくさん見つけることができました。
また、皆さんとの関わりを通して、他者と共感することや自分を表現することの喜びを知ることができました。

生涯を通じて文化芸術活動に親しみ、豊かな生活を営む生涯学習の基盤を作るうえで、福島県立博物館との協働は本校にとって欠くことができないものです。
こうした取組の積み重ねの先にこそ、「誰もが、障がいの有無にかかわらず共に学び、共に生きる共生社会の実現」「障がいを有する子どもたちの主体的な学び、個性や得意分野を生かした社会参加の実現」があると信じています。

詳しくは本校のHPをご覧ください!

本校のキャラクター「パワーくん」