ふくしま社会貢献活動コンテスト(本選)に出場しました!
9月9日(土)、福島市の自治会館で「ふくしま社会貢献コンテスト~本選~」が行われました。
応募があった30団体のうち、予選を通過した12団体が一堂に会してプレゼンテーションを行いました。
本校はこのコンテストに今年度初めてエントリーし、予選を通過して本選に出場する機会をいただきました。
出場したのは、高等部「クリーン班」の代表3名の生徒たちです。
3名の生徒は、自分たちの学習の様子とこれまで取り組んできた清掃活動の5つの事例を紹介しました。
学習の様子
「クリーン班」では、高等部卒業後の自立と社会参加に向けて、働くことの意義や働くために必要な知識・技能・態度を身に付けるため、学習ノートを活用しています。
働く上で必要なことを、このノートにまとめながら学んでいます。
地域とのつながり
事例1 「福島県会津自然の家」の清掃
ふだん清掃している学校とは置いてある物や窓の形がちがうため、工夫しながら清掃しました。
事例2 地域の清掃業者から学ぶ
さらに清掃会社の方に「なぜこの職業を選んだのか」「仕事をする上で大切にしていることは何か」などを質問し、わかりやすく答えてもらいました。
事例3 「会津若松市障がい者支援センター カムカム」の清掃
この日は、依頼された清掃箇所すべてを時間内に終わらせることができませんでした。任された仕事は責任をもってやり遂げなければなりません。
状況に応じて手順ややり方を工夫するなど、限られた時間内に終わらせるためにはどうしたらよいか、考える必要があることを学びました。
事例4 会津若松駅
駅の利用者が気持ちよく利用できるために、心を込めて清掃しました。
また、明るく感じの良い挨拶を心がけ、テキパキと動きました。
清掃中のマナーにも意識しながら取り組みました。
事例5 福島県立博物館
福島県立博物館を担当する清掃会社の方から、手順ややり方を教えていただきながら取り組みました。
福島県立博物館には、福島県だけでなく、日本中の宝物が展示されています。博物館の職員さんから、「博物館をきれいにすることは、訪れた人に気持ちよく利用してもらうだけでなく、『日本の宝物を守る』ということだよ。」と言われました。
自分たちの清掃が、地域や日本の大切なものを守ることにつながることは、とても誇らしいことだと思いました。
広い敷地と大きな建物でしたが、地域の方や博物館の方にいろいろと教えていただきながら役割を果たすことができました。
私たちの思いを伝えました
プレゼンテーションの最後に、自分たちの思いを率直に話しました。
「障がいのある自分たちが、地域で働き、生活していくためには、多くの人たちの理解や支援を必要とします。
実際、私たちはこれまで地域の方々にたくさん支えられてきました。」
「しかし、『クリーン班』で学んだ知識や技能を使うと、地域の方々に喜んでいただけることを知りました。」
「地域の方々から『ありがとう』、『また来てください』と言われたことで、自分たちは支えてもらうだけでなく、誰かのために役にたつことができる、認めてもらうことができるということを知りました。」
「その手応えが、『もっと清掃の技術を向上させたい』という意欲につながりました。」
「学校では清掃の仕方だけでなく、ほかにも社会のルールやマナー、礼儀作法などを学んでいます。」
「私たちは『人として当たり前のこと』を当たり前にできる人になりたいと思います。」
「そうして、社会の一員として誰かのために役に立つことを目指しています。」
審査の結果
「入賞」「社会貢献賞」をいただきました。
なにより、このような場所で多くの人の前でプレゼンテーションすることができたことが、大きな自信になりました。
思いがけないうれしいこと
さらにうれしいことが3つありました。
まず一つは、審査員の方から「いちばんわかりやすいプレゼンテーションでしたよ。」「これからはトイレを使うときに、清掃してくれる人のことを思ってきれいに使いたいと思います。」という言葉をいただいたこと。
二つめは、ほかの学校の高校生と親しく交流することができたこと。
そして三つめは、当日の様子がテレビで放映されるということ。
みなさん、ぜひ観てくださいね!
10月4日(水)20:54~20:58 FTVキビタンGO!
詳しくは会津支援学校のHPをご覧ください!