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只見線は、優しい人に出会わせてくれる

只見線学習

中学部1年生は6月23日(金)の只見線学習を心待ちにしていました。
事前学習にもしっかり取り組みました。

#只見線

「あわまんじゅう」や「あしゆ」を体験するところも調べました。

#只見線

中学部に入学して3か月。もちろん英語表記も調べました。

楽しかった!

#只見線

学んだことをICT機器を上手に活用してまとめ、発表しました。

#只見線 #keynote

ある日、1通の手紙が

只見線学習から1週間が過ぎた頃、
東京都在住のAさんから1通の手紙が届きました。
それはこんな書き出しではじまりました。

6月23日の午後、只見線の早戸駅から会津若松駅に向かう電車で、
柳津駅から乗ってきた生徒さんと先生方が、もしかして会津支援学校の
皆さんではないかと思い、とても印象に残ったひとときでしたので
手紙を書くことにしました。

東京都在住Aさんからの手紙

柳津駅から乗ってきた生徒さんたちで、それまでまばらだった車両が一気に
元気になりました。柳津で電車の外でプラカードを掲げて見送ってくれた
おじさんに、生徒さんたちは喜びいっぱいに「ありがとう」と「さよなら」を言っていました。

いくつかのトンネルをくぐるときに、先生方が「前に行ってみようか」と
声かけすると、争うように運転手さんの後ろに集まりました。

車いすの子も先頭まで行って、戻ったときにはうれしさで顔が紅潮していました。皆、抱きしめてあげたいくらい可愛かったです。

東京都在住Aさんからの手紙

そのような様子を終点の会津若松まで見ていて、こんなに幸せな気分にさせてくれた生徒さんたちと先生方に私の気持ちを伝えたいと思いました。

先生方は元気で明るく、生徒一人一人の状況にあった気配りと目配りをなさっていて、素晴らしいと思いました。
学校は環境ももちろんですが、先生方の温かく熱心な気持ちと
仕事に対する熱意が、生徒たちの成長を支えているのですね。

何より親御さんたちは、この日の遠足を生徒達と共に喜んだと思います。

東京都在住Aさんからの手紙

旅のほんのひとときでしたが、奥只見のどんな素晴らしい景色より
印象に残るひとときでした。

私にとって大変良い旅になったと思います。

東京都在住Aさんからの手紙

会津の宝

手紙が届いたのは雨の降りしきる午後でしたが、
重たい空気に清冽な風と一筋の光が差し込んだようでした。

早速、教職員や生徒とお手紙を共有しました。
こんなに心優しい人に出会わせてくれる只見線は
なんて素敵な鉄道なのでしょう。
まさに会津の宝です。

「自分で考えて自分で決めるんだよ」

Aさんに御礼のメールを送ると、こんな返信がありました。

お手紙を差し上げて本当に良かったと思いました。

印象に残ったことがもう一つあります。
トンネルをくぐる様子を見に行く時にぐずぐずと迷っている生徒さんに、
先生が「自分で考えて自分で決めるんだよ」と言っていたことです。

少しずつでも自立して生きていけるようにサポートする姿勢に、
支援の本質を見る思いでした。

学ばせてもらうことが多い只見線の旅でした。

東京都在住Aさんからのメール

地域をフィールドとした学びの充実

本校は学校経営・運営ビジョンに「地域との連携・協働」を掲げ、
地域をフィールドにした学びを推進しています。
その取組の途上に届いたAさんからの手紙やメールは、
私たちを勇気づけるとともに、
掲げた旗を大空にはためかす風になりました。

これからも、会津支援学校は子どもたちが「地域で共に学び、
共に生きる」ための取組を続けていきます。

こうした積み重ねの先にこそ共生社会の実現があると信じています。

詳しくはHPをご覧ください。
会津支援学校のHPはこちら↓