地域をフィールドにして学ぶ~高等部サービス班 2~
高等部サービス班は、職業生活に必要な知識や技能の習得を目指し、喫茶接遇サービスなどの学習に取り組んでいます。
子どもの森をフィールドに
本校は、地域をフィールドとして学ぶことで、学校で学んだことを地域に還元し、生徒たちの主体性や社会参加への意識を高めたいと考えています。
今年度、この取組に賛同し、学びのフィールドを提供してくださったのが、本校から徒歩5分の距離にある学校法人白梅 認定こども園 子どもの森 です。
子どもの森の皆さんとは、本校の農芸班も交流をしています。
子どもの森の理事長さんから、敷地内にある子育て支援・地域交流スペース『AiAi+Plus』(アイアイプラス)という場所を、サービス班の学びのフィールドとして提供していただけることになりました。
『AiAi+Plus』(アイアイプラス)は、屋内遊び場・屋外遊び場が併設されていて、子育て中の地域の方々が交流したり、研修会を開いたりするだけでなく、リモートワークやコワーキングスペース、レンタルスペース(レンタルルーム)としても利用することができる場所です。
また、キッチンとカフェ施設も完備されています。
今回はこのキッチンとカフェを学びのフィールドとして提供していただきました。
1 接客の様子
さあ、いよいよカフェがオープンします。揃ってお客様をお迎えします。
お客様が来店されました。
「いらっしゃいませ。お客様、何名様でいらっしゃいますか?」
フロア担当は笑顔で明るくお迎えすることができました。
キッチン担当も、スタンバイO.K.です。
オーダーは間違えないように、しっかりメモをとります。
キッチン担当は、オーダーを確認しながら素早く丁寧に準備します。
完成したらキッチン担当者からフロア担当者に手渡されます。
こぼさないように細心の注意をしながら、でも笑顔で落ち着いてお客様に提供します。
この時間のカフェは大盛況。次々とオーダーが入りました。
慌てることなく落ち着いて接客することができました。
「どうぞごゆっくりお召し上がりください。」
お客様が帰った後の後片付けも、手順どおり丁寧にできました。
キッチン内の洗い物や整理整頓も協力しながらできました。
2 生徒たちの感想
「緊張したけれど楽しかった。」、「喜んでもらえて嬉しかった。」
生徒たちは達成感や充実感を味わえたようです。
子どもの森をフィールドにした学びは、5月、6月、7月とすでに3回を数えるまでになりました。
回を重ねるたびに、マニュアルに沿った接客だけでなく、お客様からの質問や要望に対し誠実に対応する方法について実践的な練習を行うことができました。
振り返り学習では、次回に向けて改善すべき点を互いに話し合い、さらによいサービスを実践するにはどうしたらよいかと考えを深めることができました。
次回のカフェオープンは、9月13日(水)です。お楽しみに!
サービス班の昨年度の取組はこちらを御覧ください。
3 ポプリ作り
子どもの森と『AiAi+Plus』(アイアイプラス)とつながったご縁から、子どもの森の園庭に咲くラベンダーを加工してポプリを作ることになりました。
ラベンダーの摘み取りを担当したのは、本校の農芸班イレブンの精鋭たちです。
生徒たちは、初めてのポプリ作りに、「いい匂~い!」、「どこに置こうかな~」など、楽しそうに取り組んでいました。
誰かを幸せにしたり、誰かに喜んでもらえる商品を提供することも、サービス班の大切な学習です。
サービス班は、引き続き「地域をフィールドにした学び」の充実を図り、サービスに関する幅広い学習を通して働く力の向上を目指していきます。
詳しくは会津支援学校のHPをご覧ください。